5月31日、私は夕方の新幹線で名古屋へ向かった。在来線に乗り換えて30分、大垣駅に着いたのは8時少し前、駅前のホテルにチェックインして明日からの準備に入った。前持って送ってあった特大のスーツケースが2個、手持ちのそれと合 […]
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「瓜生岩子の生涯」心と表現<第17回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
江戸の末期文政12年2月5日、この日女性として初の藍綬褒章受章者、瓜生岩子が誕生した。福島県喜多方市、会津藩で油商を営む渡辺利左衛門・りえ夫妻の長女として生を受けた岩子は、何不自由無い幼少時代を送っていた。3年後には弟の […]
続きを読む「一葉の恋」心と表現<第16回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
近代文学史に輝かしい足跡を残し、僅か24歳で逝った樋口一葉。没後120年の時間(とき)を経ても、今、尚、作品のみずみずしさは、人々の心を捕らえて離さない。 両親は、山梨県塩山の小前百姓の出だったが、志を立てて江戸へ出て働 […]
続きを読む「言葉の力」心と表現<第15回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
〝ひとつのことばに励まされひとつのことばで傷ついたことばは魔物!使い方ひとつで、毒にもなれば薬にもなる〟 学校公演の折りに、私は必ずこのことばを、子供達に贈る。「色紙に書いて、送って下さいませんか」、校長先生に頼まれ、下 […]
続きを読む「女の花道」心と表現<第14回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
「今朝は、氷点下8度だったんですよ。大丈夫でしたか?」長野県上田駅前のホテルで、眼を覚ました私に、今日の主催者Nさんからの電話である。どんな地方へ行っても、ホテルの中は快適空間、暑い寒いは外へ出て見て初めて体感するので、 […]
続きを読む「念ずれば花開く」心と表現<第13回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
平成28年も、あと4日で終わろうという師走の27日、その報は齎らされた。第71回文化庁芸術祭、大衆芸能部門「優秀賞」、長年の夢だった芸術祭での受賞が、遂に叶ったのである。思えば長い道のりだった。子育て一段落後の40歳の時 […]
続きを読む「一葉祭に寄せて」心と表現<第12回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
平成28年11月20日㈰から4日間、樋口一葉の記念館である台東区立「一葉記念館」では、リニューアル10周年記念と銘打って、様々な企画が開催された。重ねて、樋口一葉没後120年と云う年でもある。その記念の年、有難いことに不 […]
続きを読む「お吟さま・始末記」心と表現<第11回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
その日は、旧暦十三夜だった。今年は9月15日が十五夜、そして10月13日が十三夜と、誠に解りやすい暦となっている。古来より、満月の十五夜と十三夜、両方を見る事を二夜の月と云って、中秋の月を愛でる習慣が、日本人の心の中に根 […]
続きを読む「北帰行…?」心と表現<第10回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
11年ぶりの北海道公演が実現した。9月10日、暦の上では220日と云う事で、収穫前の荒天が予想される。紋別オホーツク空港は、全日空が1日1往復しか飛ばないローカル空港だが、この日は満席だった。9月に入って立て続けに台風が […]
続きを読む「募る想い」心と表現<第9回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
史上最多の205国と地域が参加して開会されたリオ・五輪、南米大陸では初の開催であり、コソボ、南スーダンが初参加するほか、難民問題の深刻化を受けた、〝難民選手団〟が初めて結成されたのも忘れてはならない。日本時間2016年8 […]
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