近代文学史に輝かしい足跡を残し、僅か24歳で逝った樋口一葉。没後120年の時間(とき)を経ても、今、尚、作品のみずみずしさは、人々の心を捕らえて離さない。
両親は、山梨県塩山の小前百姓の出だったが、志を立てて江戸へ出て働き、南町奉行所配下八丁堀同心の株を買って士族となった。江戸から明治へと移る、正に激動の時代だった。念願の武士にはなったものの、世の中の荒波に揉まれながら、やがて父は東京府の役人として取り立てられ、現在の千代田区内幸町の官舎に住居し、ここで生まれたのが一葉(本名・奈津)だった。明治5年5月2日、それまでの陰暦から陽暦に変わった年でもありました。
「一葉・お誕生日公演」、と銘打って、生誕の地内幸町ホールでの、公演が企画されたのは昨年の秋、嘗て私が講師を務めていた、NPO日本朗読文化協会会員の坂本、松島の両名からでした。一葉作品に限って・・・と云うお約束で、それでも3年程度籍を置いた朗読協会でしたが、一葉の名文を中に一緒に学んできた〈同志〉との縁は、協会を去った現在(いま)でも切れることはなく、先生、先生といって親ってくれる可愛い弟子でもある。
その二人が想いを語る。
>次ページ「人の裏と表、光と影を巧みに表現しながら、読者へのメッセージを織り込む」








![[お知らせ]月刊浅草のかわら版 お詫びのお知らせ](https://i0.wp.com/gekkan-asakusa.com/wp-content/uploads/2020/11/logo_boku%E5%B7%9D%E7%AB%AF%E5%85%88%E7%94%9F%E5%89%B5%E5%88%8A%E5%8F%B7%E9%A1%8C%E5%AD%97_1200x112.png?resize=150%2C150&ssl=1)



