第一回の立候補に際し、有権者に送り付けられた公認葉書が、数葉遺されているので、ぜひご披露させていただきたい。(写真参照) 「さまざまに移ろいゆく世のならいなれど隅田に映す月の影さえ心なし汚臭をにじませて、今僅かに残るは、 […]
続きを読む田中小実昌
あさくさ交遊録<第10回>稲川實|月刊浅草ウェブ
吉村先生は、『吉原酔狂ぐらし』の中の「区会議員選挙病」で、こんな風に語っている。 「われながらナンセンスな軽演劇的人生を送ってきたものだと思うのだが、そのもっとも象徴的なハチャメチャのハイライトが昭和46年の台東区議会議 […]
続きを読むあさくさ交遊録<第9回>稲川實|月刊浅草ウェブ
吉村平吉先生から直に伺った話によると、酔狂連そのものは昭和42年の9月、お好み焼きの「染太郎」での顔合わせが始まりで、何と「松茸をたらふく食う会」だったというから面白い。松茸の仕込みには、朋友「かいば屋」の熊谷幸吉さんが […]
続きを読むあさくさ交遊録<第8回>稲川實|月刊浅草ウェブ
吉村先生の『吉原酔狂ぐらし』(三一書房・1990年)に、「酔狂連赤線忌」という項がある。「戦前ならぬ線前の人間にとって、赤線の灯の消えた3月31日という日は、やはりなにかと感慨深い。春浅きこの日、かの赤線といえるものの容 […]
続きを読むあさくさ交遊録<第6回>稲川實|月刊浅草ウェブ
吉村先生の3冊目の本は『浅草のみだおれ』で、平成9年(1997年)三一書房から出版されている。装丁 久保志子、イラスト 久世アキ子、写真 立木寛彦となかなか贅沢な本である。イラストの久世アキ子さんは、吉村先生絡みの古くか […]
続きを読む