若き日の吉村平吉先生が、浅草六区にのめり込んでいった頃のことは、あまり多くは語っていないが、私はこの時代が、先生の原点だと思っているので、興味もあり、一番知りたいところである。『吉原酔狂ぐらし』(三一書房)の「プロローグ […]
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あさくさ交遊録<第2回>稲川實|月刊浅草ウェブ
吉村平吉先生は、大正9年(1920年)8月3日、赤坂区一ツ木町66番地(現・赤坂四4丁目)で、父吉村末吉、母タキの長男として生まれた。まさに、いいところのお坊っちゃんである。吉村先生の生い立ちについては、改まって質問した […]
続きを読むあさくさ交遊録<第1回>稲川實|月刊浅草ウェブ
吉村平吉先生は、昭和18年(1943)23歳の時に召集され、中国大陸に転戦している。兵科は「主計」(経理)で、位階は聞き漏らしたが、下士官だったという説もある。吉村先生が敬慕してやまなかったエノケン劇団の文芸部員、菊谷栄 […]
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