改年オメシトウゴイス(あけましておめでとう)
おやじが甲州笹子トンネルの工事を請負って一家を挙げて山梨県東山梨郡観瀬村に移住する。そこで私は尋常小学1年生となる。荒れ果てた神社がそのまま校舎として使われている。トンネル開通まで3、4年そこで暮した。元日になる。暗いうちから年始回りが始まってみんな元気よく「改年オメシトウゴイス」です。ゴイスというのが甲州言葉の特長で、ハンデメタメタとか泣きやアナッチョとかナッチョンセ工なんてのもあった。今はどうかしら。
塩山(えんざん)やま鹿とぶャッシイシ、止めても止まらぬャッシイシー
なんてわらベ唄もあった。今は消えてしまったかもしれない。葡萄の勝沼の近くの山に鹿が棲んでいた。今は棲んでいないでしょう。80年も昔の思い出です。正月になるといつも思い出すー改年オメシトウゴイス。
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