<其ノ十二~高倉健・江利チエミ・清川虹子との交流~>
昭和45年の冬、高倉健の自宅が全焼とのニュースに驚き駆けつけると、健さんは腕を組み、静かに焼け跡を見つめていた。さすが、こんな時でさえ絵になる方だ。
傍らには辛うじて持ち出した家財道具が積まれていたのだが、ある一点に私の目は釘付けになった。箪笥の一竿が、未開封のパンツで埋め尽くされている!彼ほどの大スターは、下着も使い捨てなのだ…不謹慎ながら、妙なところに感動してしまった。健さんの格好良さと、大量のパンツ。
私は今も沢山のパンツを箪笥の引き出しに買い貯めて持っている。いつか大スターになるまでは、と夢を託して!
当時私は、芸能界の母と慕う清川虹子さんとともに、高倉健・江利チエミ夫妻宅で毎週のように夕飯をご馳走になったり、楽しい時を過ごさせてもらっていた。
チエミ夫妻の家で初めてトイレを借りた日、
「竜ちゃんは、ダーリンのトイレでいいよ。」
見回して解った。皆のトイレの反対側にもう一つトイレが、〈Darling用〉と…。入って二度びっくり!広さは三畳ほど、そこには本棚、ラジオ、テレビまであり、ウチの居間より数段豪華(笑)!
渋谷駅前の七階の散髪屋に連れて行って頂いた時は、
「今度竜坊の歌う『関東ブルース』は、飛車角のような衣装だろ?まだ履いてない俺の雪駄、やるよ。ここは俺の常連の床屋だから、俺と同じような五分刈りでいいだろ?」
>次ページ「そんな楽しい日々に終止符が打たれたのは!?….」








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