第158回芥川賞受賞者、若竹千佐子さんの作品、「おらおらでひとりいぐも」が話題になっている。デビュー作で、それも64歳と云う年齢での受賞である。発表のニュースを耳にした時、私は只、ヘェーッと単純に驚いた。デビュー作で芥川 […]
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「祭典のあと」心と表現<第27回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
史上最多、92の国と地域から2925名が参加し、熱戦を繰り広げた第23回冬季オリンピックが閉幕した。極寒の韓国平昌での大会は、2月9日に開幕15の競技、102の種目で連日盛り上がり、感動的なシーンの数々に心を揺さ振られた […]
続きを読む「年中行事」心と表現<第26回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
東京に4年ぶりの大雪が降った2日後、私は28年目を迎えた沖縄へと旅立った。20センチを越える積雪があった為、まだ道の端には雪が残っており、天候も不順なので予定通り飛行機が飛ぶだろうか、と内心ヒヤヒヤしながら家を後にしたの […]
続きを読む「人生100年時代」心と表現<第25回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
政府の新たな看板政策、「人づくり革命」の具体策を話し合う会議が発足して、3ヶ月が過ぎた。高齢化、長寿社会の真只中に居る身としては、どうしても目が離せない。何代も続いてきた老舗のご主人に、〝秘訣は何んですか?〟と問うと、口 […]
続きを読む「子宝」心と表現<第24回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
【銀(しろがね)も金(こがね)も玉も何せむに勝(まさ)れる宝子に及(し)かめやも】 万葉の歌人、山上憶良の短歌(うた)である。 11月22日ご招待を受けて、私はとても素敵な宴に参列していた。30年近い間、私の活動を温かく […]
続きを読む「お吟さま・三味」心と表現<第23回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
会津平野は、正に黄金の波が押し寄せているようだった。幾度となく訪れている、福島県喜多方市だったが、考えてみれば収穫期の繁忙に当る、この時期だけはこれまで記憶が無い。従ってこの風景は目にしていなかったのだが、目を瞠る程美し […]
続きを読む「霜月の日記」心と表現<第22回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
10月のカメリアホールでの公演を無事終え、ほっとする間もなく、今年一番多忙となる霜月を迎えた。 11月1日は旧暦十三夜、例年この日は何処かで、樋口一葉の名作「十三夜」を語る企画が舞い込む。今年は、松戸市矢切にある蔵のギャ […]
続きを読む「再演に向けて」心と表現<第21回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
年齢(とし)を重ねるに従って、一年の過ぎるのが殊更早く感じられ、まるで何かに追い掛けられているような気さえする。去年の今頃は……? と振り返って見ると、崖っ淵に立つ覚悟で挑戦した新作「お吟さま」を覚えるのに必死だった。夢 […]
続きを読む「一大事!」心と表現<第20回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
7月6日㈭、再度那覇空港に降り立ったのは夕方の5時30分、沖宮の関係者の出迎えを受け、近くのホテルでの夕食会に望んだ。先日の第2回「奥武山大琉球神楽」の評判は、前年にも増して上々との事、主催者のご報告を受けながら、おいし […]
続きを読む「天の岩戸開きの巻」心と表現<第19回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ
前日に梅雨明けが宣言された沖縄那覇空港に降り立ったが、既に真夏の太陽が容赦なく照りつけていた。6月25日(日)県立武道館で上演予定の、第2回「奥武山(おうのやま)大琉球神楽」に出演の為、半年ぶりの訪沖である。3月22日に […]
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