今回の旅の舞台は、山梨県・南アルプス市。「南アルプス」と聞くと、登山を思い浮かべる方も多いでしょうが、山に登らなくても、この町は最高に面白いんです。
新宿から特急に揺られること約1時間半。甲府駅でレンタカーを借り、どこへ行こうか迷いながらスマートフォンを眺めていると、保護猫カフェ「にゃん茶ってカフェ」を見つけてしまいました。実はこの頃、仕事に追われ、腰痛にも悩まされていたので、まずは心も体も休ませたい。観光より先に、人生初の猫カフェへ向かうことにしました。 店内には、小さな子猫から貫禄たっぷりのボス猫まで、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。大きなあくびをしたり、気ままに寝転んだり、こちらをちらっと見ては、またどこかへ歩いていったり。その姿を眺めているうちに、「今回の旅も、こんなふうに気の向くまま楽しもう」。そんな気持ちになってきました。
こうして始まった三日間の旅は、地元の方の「ここ、いいよ」という一言を頼りに車を走らせる旅になりました。その先々でまた新しいおすすめに出会い、気が付けば、私が想像していたのとは少し違う南アルプス市が広がっていたのです。今回は、そんな「おすすめの先に、またおすすめがあった」南アルプス市の旅を、前編・後編に分けてお届けします。
猫たちに癒やされた後は、色々おすすめを回りながら「道の駅しらね」へ。さすが果物の名産地。日曜日ということもあって、桃を買い求める人たちで大賑わい。残念ながら、桃ソフトクリームはすでに売り切れ。「これは帰るまでに絶対食べよう」。そんな小さな目標が一つできました。小腹が空いたのでドライブのお供に摘み立てブルーベリーと「スモモのドライフルーツ」と「干し芋(キッポシ)」を購入。特にスモモのドライフルーツがとんでもなく美味しかった!
続いて向かったのは、伊奈ヶ湖。市街地から少し車を走らせるだけで、景色は一変します。レストハウスでいただいた「森のカレーセット」は、大きな鹿肉のソーセージと地元野菜がごろごろ入った一皿。窓の外には美しい森が広がり、南伊奈ヶ湖では白鳥がゆったりと水面を泳いでいました。鳥の声と風の音しか聞こえない静かな時間。人も車も絶えない浅草とは違う時間の流れに、心までゆっくりほどけていくようでした。
少し運転に疲れた後は、地元で愛されている温泉「天笑閣」へ。腰痛を抱えている私にとって、待望の温泉。なんと全国屈指の高アルカリ度を誇る温泉で、極上の美肌効果なのだとか。気持ちが良すぎて、気がついたら1時間半が経過してました。湯上がりには休憩所で地元のおじちゃん、おばちゃんたちとおしゃべりが始まり、「昔付き合っていた彼女が北千住に住んでいたんだよ」なんて思い出話まで飛び出して大笑い。初めて会ったとは思えない距離の近さに、つい時間を忘れてしまいました。そして別れ際、おじちゃんが「棚田も、いいよ。」「動物好きなら乗馬もいいよ」と言うので、「よし、明日は乗馬と棚田へ行こう」と翌日の予定が決まりました。

翌朝「乗馬センター」に電話したら、幸運にも乗せてもらえるとのこと。少し早めに到着すると、支援学校の小学生たちが乗馬を楽しんでいました。モフモフなうさぎと戯れながらゆったり過ごし、乗馬30分体験に挑戦。「走れコウタロー」にちなんで「コウタロー」と名付けられた馬でしたが、実は女の子なんだとか。とてもおとなしくて、私の行きたい方向をすぐに理解して進んでくれる賢い子でした。
乗馬センターの方が、「前のスモモ農家の塩谷さんがすごく美味しいスモモを作るのよ!」とご紹介してくれて、とびっきり美味しいスモモをいただきました。実は南アルプス市はスモモの生産量が日本一だそうです。さすがの塩谷さんのスモモは、甘くて、果汁たっぷり! 人生で一番美味しいスモモでした。
旅は、まだまだ続きます。地元の方のおすすめを頼りに走った先には、さらに素敵な出会いが待っていました。続きは後編で。また次号では、南アルプス市のお土産が当たる読者プレゼントも実施予定。どうぞお楽しみに!
※本企画は、南アルプス市と月刊浅草の連携企画として現地取材・制作しました。南アルプス市の観光情報は、https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/ をご覧ください。





















