つれづれの記<第5回>田中けんじ|月刊浅草ウェブ

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昭和12年日中戦争の勃発は不穏な先行きを暗示させる。そんな世相をよそに浅草では7月国際劇場が華々しく開場した。
笠置シズ子は大阪少女歌劇団の一員(のちのSKD)として上京、ターキー(水の江滝子)らと共演するが、出色の素材と松竹は注目していた。
翌13年、噂の女性を服部良一は帝劇の楽屋で待っ
ていた。ところが現われたのは支那ソバ屋の店員がトラホーマにかかったような娘、150センチ・43キロの小柄な身体を折り曲げ「笠置シズ子です。よろしゅうお願いします。」服部はこりゃぁ駄目だ。ガックリ立ち上がった。マネージャーが折角だから一曲だけでもと引き留める。

>次ページ「黒澤明(38)は、野性味あふれる三船敏郎(28)を起用」

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