「待乳山聖天」大根まつりでも有名。喧噪を離れ隅田川沿いに佇む浅草の霊山<第14回>まい子のぶらり散歩|月刊浅草ウェブ

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ご本尊である聖天さまは、紐解けばインドに起源を持つ神様。両手に大根とお菓子を携えていたといいます。これに起因し、ご祈祷時には御神酒とともに必ず大根と和菓子をお供えします。酒は迷い、大根の辛味は怒り、菓子の甘味は貪りを象徴しており、聖天さまはこれらの煩悩や心の毒を清め、正道へと導いて下さるのです。
境内のあちこちに見受けられる大根と巾着(貪りの象徴は、のちに菓子から巾着へと転化した)の絵や刻印は、聖天さまの大きなご利益を表す信仰のシンボル。何だかとても可愛らしくて、ユニークですね。信仰とは決して堅苦しいものではなく、万人の生活に寄りった身近な営みなのだということを、物語っているかのようです。
更にユニークなのは、社務所でお花とともに、お供え用の大根も販売していること。本堂に供えられた大根はご祈祷後、お下がりとして参拝者に自由にお持ち帰りいただきます。
毎日、沢山の大根が上がりますが、お正月ともなれば、その数たるや相当なもの!この有難いお供物を、なんとか良い形で活用できないかと考え出されたのが、大根まつりです。 
昭和49年に始まり、例年1月7日に行われる大根まつりは、今や新春の浅草を彩る風物詩の1つとなり、毎年多くの人で賑わいます。三が日にお供えされた大根は、ほくほくの風呂吹き大根に生まれ変わり、参拝者に振舞われます。これには、心身の毒を清め、聖天様のご利益を頂戴し、1年を健やかな身体・正しい心で過ごせますように、との願いが込められているのです。

待乳山聖天は、浅草名所七福神のひとつにも数えられています。祀られているのは、毘沙門天さま。甲冑をつけた姿から仏法を護るために闘う神とされ、聖天さまの守護神となっていますが、知恵、勇気、財運等を授けてくれる福の神的な存在でもあるとのこと。
七福神巡りは年間を通じていつでも出来ますが、お正月の期間は毘沙門天さまを通常よりも手前に配し、時間も普段より長めの午後5時頃まで参拝して頂けるよう配慮しています。
浅草名所七福神の札所は、なぜか7つではなく9つあるのが不思議なところ。その謎解きも含め、楽しみながら各寺社や浅草の歴史への理解を深めて戴けたら、嬉しい限りです。 

最後に、平田住職より有難いお言葉を頂戴しました。
「気持ちの芯が定まらないと、常に心が落ち着かず、安定が得られないものです。1日1回、ほんの短い時間でも良いので、神様に手を合わせてみて下さい。大切なのは、心の深呼吸。今日拝んだから明日良くなるというのではなく、毎日の積み重ねが、1年後には大きな違いとなっていることに気付くでしょう。」
心身清めて手を合わせ、皆さま、どうぞ、健やかで幸せな毎日を!

(「月刊浅草」編集人 高橋まい子)

※掲載写真の無断使用を固く禁じます。

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