あさくさ交遊録<第4回>稲川實|月刊浅草ウェブ

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吉村平吉先生は、10歳も年下の野坂昭如さんを、畏敬の念をもって対し、変わらぬ友情を育てゝいたから、お二人の仲は、素晴らしい関係だったと思っている。
吉村先生の処女出版『実録*エロ事師たち』(立風書房1973年)は、当時売り出し中の漫画家、滝田ゆうさんが、装画、カットを担当したこともあって、市価を高めることになったことは間違いない。※写真参照
表紙帯の野坂昭如さんの推薦文が、見事に吉村先生を活写しているので、ぜひご披露しておきたい。

現代のまれびと野坂昭如〜
吉村平吉さんは、現代のまれびとである。

>次ページ「粋人とか、人生の達人、遊び上手、食通などの枠をはるかに超えた、しごく透明な存在でいらっしゃる。」

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