○女流の仕事部屋
この年になってもまだ「これでいいのか」と思う。
いつになっても自分に満足できないのです。日常生活、心構え。だから有名人の伝記や言行録ふうな本を見て自分の心の穴を埋めたりする。林えり子さんの『女流の仕事部屋』(グラフ社)という本を見て、そういう意味でいろいろ❛とく❜をしています。著者自身、「あとがき」で家庭のほかに仕事部屋なるものを、独立した形で初めて持ち得た時は嬉しくて、誰にも干渉されず、自分の思いのままに過ごせるという解放感一ぱい、然し更に、こうなった以上どうしてもやらねばなるまいと初めて自立の意識が燃え上った感激を訴えている。仕合せとはー束縛から逃れることそれだけかも知れないと私は微笑したりするのです。
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