ー忘れられた感もあるが、これまでの道筋には幻の「超高速船」と石原都知事の小笠原の自然を守る強い信念がある。島民かねての要望に「空港建設」がある。石原さんは何度も現地を訪れ調査を重ねたが首を縦に振らない。25時間もかかる秘境は世界にも稀で独自な自然が存在する。簡単に飛行機で2時間で行けたらラーメン屋・コンビニが並ぶ観光地になるだけだ。
強い姿勢が2011年ユネスコによる世界自然遺産登録につながった。
ーしかし、太平洋戦争で有数の激戦地となった硫黄島、強制疎開させられた島民の苦労も理解している。代案として17時間で行ける【TSL】テクノスーパーライナー(14500トン70㎞)を建造、2005年就航とした(①)。

ところが予期せぬ事態が発生する。20ドル台の原油価格が40ドル・60ドルと高騰しやがては100ドルを突破する異常事態。小笠原海運は採算見通しが立たず引き取りを断念。海でなく宙に浮いた新造船は潮風にさらされ係留。2011年東北大震災で仙台湾へ、避難民の宿泊施設に役立ったのがせめての救い。小笠原航路に就航することはなかった。
ー最近環境省サイドからもやもやと立ち昇る空港建設云々・・・、陳情派の子供を生むのに東京へ、急病人の対応にも飛行場と云うなら病院設置が本筋。ユネスコの懸念に繋がらないことを願う。
(田中けんじ, 2016年)
田中憲治 デザイン事務所「レタスト」http://www.letterst.jp/profile/index.html
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