「べんがら」和の魅力を再認識。俳優の楽屋から飲食店まで引く手あまたの暖簾(のれん)専門店<第7回>まい子のぶらり散歩|月刊浅草ウェブ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
べんがら

第7回「べんがら~暖簾(のれん)専門店~」

伝法院通りとメトロ通りの交わるところ、人力車も足を留める“お楽しみポイント・江戸名所判じもの”の大きな幕が目印ののれん専門店、「べんがら」。
ユニークな響きの店名は、防腐効果と魔除けの意味を持ち合せ、古来より珍重されてきた酸化鉄系の色の名前に由来しています。 
 
店主の石塚貴久治さんは、日本橋生まれの下町育ち。インテリア関係の会社員時代、出張先のヨーロッパで日本の伝統的なデザインがさり気なく取り入れられていることに感銘を受け、子供の頃から自然と慣れ親しんでいた和の文化の素晴らしさを再確認。どんなに時代が変わっても鮮度の落ちないその魅力に取りつかれ、企画会社の設立を経て昭和61年、べんがらを開店しました。

のれん専門店は全国的にも珍しく、なかでもオーダー品・既製品含め楽屋用、業務用、一般家庭用と幅広く手掛けているべんがらは、大変貴重な存在。俳優・歌手・芸人の方々、飲食店・商店、一般の方、外国の方…と、様々なお客様からのご用命があります。
 
たった一枚でその場の雰囲気を一変させてしまうのれんの魅力を、もっと気軽に日常に取り入れ、楽しんでいただきたい。伝統柄を基本にしつつ、洋風のインテリアが一般化した現代の生活にもすんなりと溶け込むのれん作りを目指しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る