「巡礼・行脚」心と表現<第6回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ

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月刊浅草

津軽での舞台を終えて帰京したのが、大型連休に突入したばかりの4月30日、長い人では10日以上の休暇に入るのだと云う。しかし、私は息を抜く暇もなく、次の四国から岐阜へと10日間に渡る、巡礼行脚の旅支度に取りかからねばならない。
平成22年、ふと思い立って80歳までに、祈りの場 ヶ所を巡ろうと、「百寺語り巡礼」なる企画を打ち立てていた。70歳を目前にしていた自分自身に、大きな目標を持たせたのである。
初年度は7ヶ寺を務める事が出来たが、翌年が3・11、依頼を受けていた会場が軒並みキャンセルと云う痛手を受け、前途多難な船出となってしまった。
しかし、徐々に人の気持も復興に向けて動き始め、口込みも手伝ってその後は比較的順調に場を重ね、今年は7年目に入っている。
大型連休も終盤と云う5月7日、先ず松山空港に向けて飛び立った。
愛媛県西条市47ヶ寺目は「浄明寺」さんからスタートしたのである。

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