「お吟さま・始末記」心と表現<第10回>熊澤南水|月刊浅草ウェブ

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その日は、旧暦十三夜だった。
今年は9月15日が十五夜、そして10月13日が十三夜と、誠に解りやすい暦となっている。
古来より、満月の十五夜と十三夜、両方を見る事を二夜の月と云って、中秋の月を愛でる習慣が、日本人の心の中に根付いている。
その旧暦十三夜に「お吟さま」初日の幕が開いた。原作を手にし、身震いするような感動を覚えたのが昨年の一月、それから4度台本を書き替えて、やっと前編55分後編50分にまとめ、今その成果が問われようとしている。
長い道のりだった。
会場のカメリアホールを押えたのが昨年の10月、台本の推敲を重ねて演出の梶本先生との初めての稽古が今年の4月、この段階で先生の中では、果して上演に漕ぎ着けられるかどうか、不安要因は山積していたらしい。長編の為、話のまとまりを付けるのが、何んとも難しいのである。5月、6月はお互いに忙しく、日程が合わなかったので、一度も稽古は出来なかったが、私の方は既に暗記に入っていて、7月の稽古の時には大分形が見えていた。
「何んとか、いけそうだね。」

>次ページ「なせば為る成さねば為らぬ何事も成らぬは人のなさぬなりけり」

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